いざStudio Oneを使って楽譜を元に打ち込みよしようと思っていたら、楽譜を使った打ち込みに使うスコアビューであるスコアエディタが使えなかった!なんと、無料版のStudio One Primeではスコアエディタがサポートされておらず、使えるのはProfessional版になるという・・・。
Professional版ともなると42,800円となり、初心者で軽い気持ちでトライしてみるにはちょっと敷居が高め。本格的に趣味として面白くなってきたら検討するのもありだと思うが、すぐにはちょっと・・・。
ということで、無料版の打ち込み方法であるピアノロールを使っての打ち込みをするために、重い腰を上げてイチから音楽の基礎の基礎を復習することに。まずは音符が読めないと話にならないからね!
楽譜には沢山の決まりごとがありますが、全てを網羅するのは大変なので、ごくごく基本的な楽譜が読める程度の音符や記号のことを復習してまとめてみます。
まずはドレミ(五線譜)の読み方から
まずはドレミ~の読み方から。5本の線と音符を使って書かれている楽譜を五線譜といい、一番左に有るくるくるっと回ったデザインの記号が「ト音記号」。一番下の第1線から順番に一番上の第5線まであり、上の図にあるように第1線の一つ下の線がある部分に一番ベースとなる「ド」の音があり、そこからドレミ~と並びます。
上へ行くに従って音は高くなり、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の次にはまた「ド」があり、そこから一段(オクターブ)高いドレミ~が始まります。下方向にも低い音が同じように並び、先程の「ド」から「ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」と下がっていきます。
それぞれの音には高さがありますが、どの高さの音なのかがわかるように「ト音記号」と、その下の高さの五線には2つの点があるデザインの「ヘ音記号」が付きます。
それぞれの音がピアノの鍵盤のどの位置を指しているかが、上の図になります。こうしてみると分かりやすいかもしれません。
音符の長さは音符の形状で変わってくる
音符の置いてある位置で音の高さが分かったら、次は音の長さです。音の長さは音符の形状で変わります。
くり抜いた丸形に棒の付いていないものが全音符といい、この全音符を基準として考えます。
全音符の半分の長さが全音符に棒が付いた形状の2分音符。2分音符の半分の長さが黒い丸形に棒が付いた形状の4分音符で、さらにその半分が棒に旗のような形が追加された8分音符になります。旗が増えればさらにその半分となります。
横に点が付いた付点4分音符など、点が付くことで元の音符の長さの1.5倍の長さになります。例えば付点4分音符の場合には、4分音符と8分音符を足した長さと同じとなります。
実際にどのくらいの長さで演奏するかは、後で出てくる拍子やテンポが関係してきますので、ここでの長さは4分の4拍子の場合に、4分音符を1拍として長さを図にしています。
4分音符を半分の長さにしたときには8分音符ですが、3つに分けるときには、図のように3連符として表記します。
次に休符です。休符が無いと、音符の種類や配置によってはどのタイミングで音を鳴らして、どこで止めるのかが分からなくなってしまいます。休符にも音符同様に長さがあります。同じ長さの音符と一緒に確認してみましょう。
拍子は1小節の中に基準となる長さの音符がいくつ含まれるか
拍子は1小節に入る拍の数を分数で表現します。分母は基準になる音符の種類、分子にはその音符がいくつ小節内に含まれるかを表します。
符点のように音符の横に付け加えることで音の高さを変えるシャープやフラットがあります。シャープは半音高くし、フラットは半音低くします。これらの臨時記号は同じ小節内に限り付けなくても同じ高さとなり、次の小節に変わると元に戻ります。また、同じ小節内で元の高さに戻すときにはナチュラルを付けます。
また、連続する同じ高さの音符を曲線でつなげ、一つの音符のように伸ばして音を出す記号がタイです。
ちょっと難しいけど覚えておきたい繰り返し記号
歌手の歌う曲を聞いていても、歌詞は違っても基本になる演奏は同じ場合があります。そんなときには繰り返し記号を使うことで楽譜を短くまとめて、読みやすくすることができます。
二本の細い線と太い線、2つの点からなる記号がリピート記号です。左側に2つの点があるリピート記号に来たら、右側に2つ点のあるリピート記号戻ってもう一度繰り返します。もし、右側に点があるリピート記号が無い場合には曲の先頭からもう一度演奏します。
上記のリピート記号があった場合に、1番括弧部分は初回のみ、2回目は1番括弧を飛ばして2番括弧に移ります。2番括弧の後に続きがある場合には括弧を閉じません。
D.C.(ダ・カーポ)は「最初から」という意味の表記で、曲の頭に戻ります。D.S.(ダル・セーニョ)は「記号のところから」という意味で、Sと※を足したような形状をしたセーニョまで戻ります。
D.C.、D.S.のそれぞれで戻った後はフィーネまで演奏して終了します。
テンポは1分間の拍数で表現
音符の高さ長さ、大まかな楽譜の読み方が分かったら、最後はどのくらいの速度で演奏するのかです。演奏する速度(テンポ)はメトロノーム記号という、音符と=(イコール)で数字を記したものを使って表します。
テンポは基準となる音符が1分間に何回演奏するかで表現します。
このメトロノーム記号の数値と、それぞれの音符や記号の意味が分かれば、楽譜の意図する曲がパソコン上で再現できますね。